2020年3月28日、
奈良レイティングカップが開催された。
会場となるのは、
大和郡山総合公園多目的体育館。
別名「金魚スクエア」。
今回は、この一風変わった場所で開かれた
卓球の大会をレポートしてみようと思う。
会場のある奈良県大和郡山市といえば、
「金魚のまち」としてご存じの方も
多いのではないだろうか。
古くから金魚の養殖が盛んで、全国有数の
シェアを誇り、
「全国金魚すくい選手権大会」が行われる
のもこの金魚スクエアである。
そんな、金魚の聖地ともいえる場所で
開催される大会であるから、まず
入口では、出場者全員が順番に
金魚すくいを行う。
そして、各自すくった金魚を持っての
会場入り。
そう、お祭りの屋台でおなじみの
あのビニール袋だ。
これから卓球の試合が始まるというのに
金魚の入ったビニール袋を どうするのか。
不用意にその辺に置いておくと
中から水が漏れて、床やカバンが
ビチャビチャになってしまう上、
金魚の命まで危険にさらされてしまう。
基本的には、持ったまま試合を行うのが
ルールである。
甚だ邪魔ではあるが、忘れてはいけない。
ここは、金魚の聖地である。
ここで1つ、聡明な読者の方々なら、
気付いたかもしれない。
そもそも、入口の金魚すくいで、
わざと1匹もすくわなければ
いいのではないか?
そうすれば金魚を持たなくても済む。
着眼点は良いが、それは甘い考えである。
小さい頃、お祭りの屋台でやった金魚すくい
を思い出してみてほしい。
たとえ、1匹もすくえなくても、
店のおじさんが適当に何匹か入れてくれる
のである。
そうして試合は進み、上位入賞者が
決まる。
なんと、この大会は全国大会の予選を
兼ねており、上位入賞者にはその
出場権が与えられるというではないか。
お気づきだと思いますが、
全部妄想です。
でも、奈良レイティングカップは
本当に開催されましたよ。
今回はBクラスで、実力が拮抗した
試合ばかりでとっても楽しかったです!